週末、
会長に誘ってもらい入江と寿司屋に連れて行ってもらった。
今生の別れというわけではないが、
1つの区切り。
それにしても、
3人でジムの昼間の時間を切り盛りしていた時期が懐かしい。
当時19歳だった俺は、
その胸に夢だけを秘め。
この街でのし上がる。
そんなことだけを考えていた。
俺がはじめに門を叩いたジムは、
花形ジム。
まず、
俺はこのジムで存在を認めてもらい自分の居場所を作る必要があった。
顔を覚えてもらうために毎日ジムに通ってはいたが、特に誰から声をかけてもらえるわけでもなく…。
ただ、
1人黙々とサンドバッグを叩いていた。
1ヶ月ほどそんな日々が続いたある日、ちょっと2Rスパーリングやってみるかと声がかかった。
チャンスが来た!!
相手はプロの6回戦に入ったばかりくらいの選手だったと思う。
俺はこのチャンスを逃してなるものかと、
がむしゃらに相手を殴った。
…とにかく夢中で殴りまくった。
後日。
あるトレーナーが、
はじめて俺に声を掛けてくれた。
「俺と一緒にやってみるか?」
そう、
それがKG大和ジムの片渕会長だ。
そこから俺は会長とともに、
実に14年もの日々を歩むことになる。
会長と出会った頃の俺は本当に酷かった。
田舎から1人出てきたということもあり、
変な気合いが入っていて笑
挨拶はしないし人との関わりを極端に嫌っていた。
俺に遊んでる暇はねー!
仲良しごっこはゴメンだぜ。
今思えば、
相当ヤバかった…笑
会長が独立し、
大和にジムをオープンさせた。
その時、
会長は俺にトレーナーをやらないかと声を掛けた。
そんな人との関わり合いを極端に嫌っている俺を笑
そこから少しづつ人との関わり方を覚えていき、今では本当に多くの人に応援してもらえるようになった。
もちろんボクサーとしても、
正面から俺と向き合ってくれた。
そして、
本当に辛抱強く育ててくれた。
身体的に問題を抱えていた俺は、
その自分のキャパシティを無視してトレーニングを繰り返していた。
その結果、
何度も会長の車で病院に運び込まれた。
俺はボクサーとしても、
本当に問題が多い選手だった笑
ただそんな俺が、
プロの世界で35戦もの試合を重ね、
日本ランキングにも名を連ねることになる。
会長の元でなければ、
俺はこんなに長い時間プロボクサーとしてやっていくことは出来なかった。
大和を去ることになり、
これから俺は、
会長のもとを離れることになる。
もう甘えは許されない。
本当に俺が試されるのは、
ここからなんだと思っている。
俺はこれから、
会長から育ててもらった恩を社会に還元していく。
俺にとって、
それが男としてのケジメだ!
会長、
本当に今までありがとうございました!
まずは千葉で!
自分がどこまでやれるかやってきます!!
東京湾越しに見ててください笑