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Channel: プロボクサー中野敬太ブログ~九州男児 大和伝~
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感謝を言葉に☆

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ついに今日はトレーニング最終日。

チームパッキャオともお別れだ…。


たったの1週間。
本当に嵐のように過ぎ去っていった。


やっと、
チームのみんなとも馴染み始めてきたところだったが…。


こればっかりは仕方ない。


今日も、
いつも通りパンパシフィックパークを走る。




土曜日ということもあり、
ものすごい数のギャラリーだった。



たぶん300人近くいたんじゃないか?


いつものように、
ギャラリーに囲まれた中でシャドーしたりシットアップをする。


もうこの感じにも慣れてきた。


それにしても、
練習終わった途端にこの有様だ…。

スーパースター稼業は本当に大変だ。


でもおかげで、
俺は本当に貴重な経験をさせてもらった。

そもそもスーパースターという存在自体が地球上にほとんどいないのに、

それをこんなに近くで感じることができるとは。



この貴重すぎる時間に、
本当に感謝しないといけない。


あとは俺が、
この経験をどのように活かしていくのか。



俺は、
この経験をさせてくれたパッキャオに本当に感謝している。


だから、
どうしても1つやりたいことがあった。


それはパッキャオ本人に直接お礼を言いたかったのだ。

いくら近くにいても、
パッキャオと言葉を交わすのはなかなか難しい。

練習中は近くにいれるが、
そのタイミングで話しをするのは好ましくない。


そして、
練習が終わればハンパではない数の取り巻きがパッキャオを囲む。


話をするタイミングは、
なかなかありそうでないのだ。


ファンならいざ知らず、

日本のプロボクサーとしてここにいる以上、

空気を読まずに図々しくという感じにはいかない。


本来ならこのままフェイドアウトするのが普通なのだろう…。


ただ、
これだけの経験をさせてもらい。


さらに、
毎日飯まで食わしてもらっておいて、
そのお礼が言えないというの俺としてはどうも…。


だから、
ロデルにどうにかならないか相談してみた。


そして、
その場にいた人母美さんは、

「敬太さん…超マジメだね…笑」

ちょっと驚いてた笑


そこで2人に協力してもらって、
朝食後の空いた時間を狙って話しかけることにした。

おそらくチャンスはそんなにないし、
一回逃すと気持ちが折れてもうトライできないと思った。




もちろん英語で話す。

ちゃんと伝えられなかったら嫌だったから…。

予め伝える内容を考え、

もしものためにiPhoneにカンペも忍ばせた。


そして、
俺たちは勝負の時を待った笑



食事の後、

やはり立ち代わり入れ替わりいろんな人がパッキャオの席へ行き話をしている。


見るからに偉そうな人や取材の人、
食事中でさえスーパースターは解放されない…。


そして少し人がまばらになってきた。


そこで人母美さんが…

「敬太さんチャンスだよ!私ここで動画撮ってるから頑張ってきて!!」

そうやって、
俺を送り出してくれた。



よし、行くか!




ん?


…なんかこれ…


学生のときの、
女の子に告白しに行くときの感覚に似てる気がするな…笑



俺はパッキャオの横に座った。

しかしタイミングが難しく、
そわそわしながらなかなか話しかけられない…。


もうダメかと思ったが、
鍛えあげた不屈の勇気を振り絞り!!



Excuse me?


そうしたら、
パッキャオがこちらを向き耳を傾けてくれた。


俺は、
拙い英語で必死に1週間の感謝を述べた。


そうするとパッキャオは、

「ありがとう」

そう日本語で答えてくれた。


そして、
握手をし写真を撮ってくれた。



あー、
パッキャオお前最高にいいヤツだよ!!


緊張から解放された俺は、
その瞬間心の中でそう叫んだ笑


人母美さんのところに戻ると、

「いやー、敬太さんがあまりに一生懸命だったから感動しちゃったよ…」


そう言われ、
なんかとても気恥ずかしくなった…。



そのあと、
俺は送ってもらった動画を見たのだが…。


そのあまりの俺の挙動不振ぶりが!



もはや、

罰ゲームをやらされているようにしか見えなかった。


【ロサンゼルス合宿協賛企業】






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