ロサンゼルスでは、
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次はリー、
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彼は背が高くリーチが長い。
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月水金の週3日がスパーリングだ。
俺はここで4人のパートナーとスパーリングをやらせてもらっている。
4人ともタイプが異なり、
本当にいいスパーリングが出来ている。
たまたまだと思うが、
毎日複数のパートナーとスパーリング出来ていてとてもラッキーだ。
おかげでスパーリングのラウンド数も多い。
たしかに疲れは溜まってきているが残り数日だ。ここは一踏ん張りして乗り切っていきたい。
スパーリングではトレーナーのロデールから、
「ケイタはジャブがいいからいつもしっかり右の脇を絞っておけよ。
そうすればジャブを当てた後の右ショートも早く打てるし、相手のジャブも無駄にもらわないぞ。
そして何より大切なのはリラックスだ！」
この日のスパーリング。
1R目、
ジャブは当たるが相変わらず力んで右が流れてしまいうまくはまらない…。
インターバル。
ロデール、
右の脇空きすぎだよ！！さっき言ったのもうわすれたのか！！？
そう言われて頭から水をぶっかけられる…。
ソーリー、ロデール。
次はうまくやるからさ！
2R目以降は右脇にフォーカスしボクシング。そこから右も出始めいい形を作れるようになった。
グッドグッド！！
ロデールとのコンビもいい感じになってきた。
さあ、
ではここでスパーリングパートナー達を紹介してみよう。
まずティム、
彼はワイルドにパンチを振ってきてパンチがある！
彼はワイルドカードを拠点にしているわけではなく、他のジムから出稽古できているようだ。
なかなかスリリングなスパーができている。
右のカウンターが得意だから、変なパンチを打つと合わせられる。
攻め込むタイミングをはかる練習にもってこい。
ちなみにリーというのはニックネームで本名はマイク。フィリピン出身だ。
顔が中国系っぽいからトレーナーにリーと呼ばれているらしい。
彼のボクシングは、
身体の柔らかさと踏み込みの速さがあり。そして回転力があるのでやっていて面白い！
絶対に日本にはいないタイプだ。
そしてメキシカンのクリス。
…クリスとは写真撮れてない…
彼は正統派のボクシング。
ジャブをしっかり打ちボクシングを組み立ててくる。
いろんな有名世界チャンピオンのスパーリングパートナーを務めている新鋭だ。
1番崩しにくいタイプだ。
いいパートナーに恵まれて本当に良かった！俺の経験値はここでグングン磨かれている。
このパートナーの充実度がロサンゼルスでの1番の魅力だろう。
一通り練習を終え、
他の選手たちのスパーリングを見ていた。
ちょうど人母美さんがスパーリングしていた。
相手はメキシカンのミシェル。
オリンピック代表候補の選手らしい。
しかも人母美より体重がかなり重たい…。
人母美さんシンドそうだ。
ちょうどクリスがいたから話しかけてみた。クリスとミシェルは同じチームだ。
なあクリス、
ミシェルはすげー強いな。とても女性には見えないよ…。
するとクリスは、
そうだろ！俺もいつもやられているよ！ちなみにミシェルは俺の彼女なんだ。
えっ、…クリスすまん！！
まさか彼女だとは思わなくて…。
やはり余計なことは口にしないことだ…。
