帰国まであと1日。
今日はセブで過ごす最後の1日。
いつも通り6時に目が覚める。
ものすごく身体が重い…。
1週間の疲れがしっかりたまっているようだ。
今日は1日フリーに動ける日だが、
この感じならあんまりハメも外せそうにない。
ある意味ちょうどいいか。
とりあえず午前中はゆっくりホテルで過ごす。
どうせ休みだ、
昼頃から活動をはじめればいい。
午後、
まずは日本で待ってくれているみんなにお土産の調達をしなければ。
セブ1番のショッピングモール、
アヤラモールで買い物。
お土産の調達を済ませたら昼食だ。
最後だし、
ちょっと有名どころで食べてみよう。
ネットで調べておいた、
フィリピン料理の定番「レチョン(豚の丸焼き)」を出す有名店へ。
アヤラモールから歩いてすぐだからちょうど良い。
エントランスで早速レチョンがお出迎えだ。
店内は広くてキレイ。
さっそくいただく。
やはりレチョンは美味い
そして昼食後、
時間にまだ余裕があったのでスパでマッサージを受けることに。
1週間の疲れを抜く。
眠くて何回も意識がとんだ。
実は今朝、
妻から少しでも疲れを抜いてコンディションを回復させて帰国するようにと指令を受けていた。
ただ合宿が終わっただけでハメを外す理由はどこにもない。
マッサージを終えホテルに戻る。
実は今日アルツールと少し会おうという約束をしていた。
アルツールは昨日、
表彰式に出席するためにマニラに行っており、
まだ別れの挨拶が出来ていなかった。
ホテルのロビーでアルツールを待つ。
ささやかながら俺はアルツールにプレゼントを用意していた。
今回の合宿で履いていたシューズとトレーニングウェアだ。
それと合宿中にもしもの時に食べようと思って用意しておいた、
カロリーメイト二箱。
それを大和市の黄色のゴミ袋に包んで用意した。
…これしか袋がなかったのだ…。
アルツールが来た。
アルツールもなにか持っている。
昨日の表彰式で貰ったケーキと、
記念のTシャツだ。
チョット待ってくれ、
これじゃあ俺のプレゼントが恥ずかしく渡せないじゃないか…
そう思ったが、
仕方なく俺からも大和市の黄色のゴミ袋を手渡した。
そして話もそこそこに最後の別れをした。
別れた後、
俺のiPhoneにアルツールからメッセージが届いた。
「またセブに戻って来てよ。そして今度はもっとセブの街を一緒にまわろう。」
ありきたりな文章なのだが、
なぜかこのメッセージを読んで一気に涙が溢れてきた。
たぶんもう泣くことはないと油断していたところで一気に来た。
やられた…。
男30を越えて男泣きだ。ちょっとダサいが仕方ない。
これが俺だ。
それにしても、
アルツールは最後まで本当にいいヤツだった!!
ボクシングを続けていればきっと必ずまた会える。
セブで会うのもいいが他の国でも会ってみたい。
そんなことを考えながら、
セブでの最後の夜を過ごした。