6日目、
午前中はエドモンドとのトレーニング。
アルツールがいたけど、今日は服装が私服だ。
これからメディカルチェックらしい。
アルツールは4月8日にイングランドで元スーパーフライ級チャンピオンのゾラニ・テテと試合が決まっている。
今日はエドモンドとマンツーマンでのトレーニング。
今日のメニューはパワートレーニング。
メニューは上半身と下半身全て。とにかくハード。
エドモンドは言う、
下半身はボクシングにおいて1番重要。とにかく鍛えろ。
そして上半身の筋肉はディフェンスに使うんだと。
トレーニングメニューは、
このマシーンを使い、
ジャンピングスクワット等、
ワイルドに鍛える。
すぐに汗だくになる。
1時間のマンツーマントレーニングが終了。
トレーニング終わると、
エドモンドはすぐさまスマホで遊びだす。
こっちの人は本当にスマホゲームが大好き。
せっかく2人きりなんだしフィジカルトレーナーに色々話が聞きたい!
ストレッチをしながら話しかける。
他のフィリピンのジムもこんなトレーニングやってるのか?
エドモンド、
いやこんなトレーニングやってるのはALAだけだ。他のジムはやってない。
えっ!?そうなの?
じゃあどこでこんなトレーニング勉強したの?
エドモンド、
アメリカのフレディローチのところに行ったときにフィジカルの差を感じて教えてもらった。
つまり、
ALAジムのトレーニングはアメリカ式だ。
さらに話しかける、
俺のウィークポイントはフィジカルなんだ。ここのトレーニングは本当に俺のためになる。
エドモンド、
うん!おまえのフィジカルはゼロだ!!ゼロ!
このフレーズを4、5回繰り返す…_| ̄|○
しかし、
メンタルコンディショニングは素晴らしい。
根を上げずにちゃんとトレーニングをやり切っている。
おー!
こっちのトレーナーもちゃんとアメとムチを使い分けてくれるのか笑
エドモンド、
ALAでしっかりトレーニングして帰れば日本に帰ったらビックリするぞ!
がんばれ!!
そうやって午前中のトレーニングは終わる。
そして夜、
この日はウォーターフロントホテル&カジノでボクシングの興行がある。
広告って大事だな笑
アルツールも観に行くらしい。
一緒に行こうと誘うけど断られる…
理由はなんかワーワー言ってたけど聞き取れず。
しょうがないから1人で行くことに。
ウォーターフロントホテル、
中にはカジノもある。
そして試合会場、
まるでクラブだ。
このホテルは亀田和毅選手が世界戦をした会場らしい。
そして会場を歩いていると、
こっちに向かって手を振るフィリピーノ。
「キータ!」
あっ、アルツールだ!
横には彼女。
なるほど、一緒に行けないというのはそういうことね
とりあえず邪魔しても悪いし、アルツール達と別れる。
興行開始。
6時開始と書いてあるけど試合が始まったのは7時前。
赤コーナーは全てオメガプロモーションの選手達。
どんどん試合が消化される。
全てオメガプロモーションの選手達が勝つ。
全試合見るからに実力差がある。
ひどいマッチメイクだ…。
なぜか会場の客は青コーナーの選手が頑張るとめちゃくちゃ盛り上がる。
これみんなどんなスタンスで見てるの?
よくわからん。
ただし盛り上がり方は日本と違う、
みんな爆笑しながら見てる…。
コミックショーを見てるような感じだ。
メインイベント。
すでに22時を回っている。
こんなに遅くなるのか…。完全に俺飽きてる
WBOオリエンタルのタイトルマッチが2試合。
青コーナーはインドネシアの選手。
このインドネシア選手めちゃくちゃヒドい…。
日本でもこんなに弱い海外選手は滅多に見れない…。
案の定2試合とも1分ほどで終わる。
2人とも失神…。1人はボディーで失神…。
マジかよ…。でもおかげで早く帰れる。
WBOオリエンタルタイトル、本当にこんなのでいいのか?
タクシーで帰宅、
運転手にホテルの名前を伝える。
そんなホテル知らないと言われる。
マジかよ…。しょーがねーなと思いながらホテルまで道案内する。
間違いなく1週間前の俺ならセブの夜の街でパニックになってただろう。
少しはメンタルが強くなったか?
ホテルに着く。
タクシーの運転手、
あー!ここがそのホテルなのか〜。
おいおい、マイペース過ぎだろ
ホテルの横にある屋台。
店も終わりみんなで酒盛りしてる。
挨拶する。
せっかくだから俺も混ぜてくれと言ってみる。
こころよく受け入れてもらう。
みんなでワイワイ話していると、
1人の女性がバロットを持ってくる。
バロットとは孵化する寸前の卵。
おー!もう産まれそうじゃん!
食べたことあるかと聞かれる。
ないと答える。
じゃあ食べていいよと言われる。
では遠慮なくいただきます
結構美味い!
卵とお肉を一緒に食べれる感じ。お得だ
美味いと言うとみんな爆笑してる。
屋台のみんなから、
お前は本当にフレンドリーだなと言われる。
いや、
俺はどちらかと言えば寡黙で取っつきにくいタイプの人間なんだけどな。
ただ自分と関わってくれる人達のことは大切にしたいと常々思っている。
屋台のみんなは外人の俺をこころよく受け入れてくれた。だから俺もみんなを受け入れる!
多少グロテスクでもバロットだって食べるさ
お腹壊さなければね笑
フィリピンに来て1週間が過ぎた。